黄山 (中国安徽省) 〜世界遺産検定保持者による世界遺産レポートその3〜 (現地の中国人ガイドの翻訳情報付き)

夢筆生花

こんにちは、じゃっくです。

 

今日は、予定通りに、黄山に登りました!

 

結論から言うと、

 

こんなに深淵で圧倒される山は他にないです。

 

今まで登山にあまり興味がなかった僕でも

これほどの山はない、とわかるくらいです。

 

僕は現地の中国人のガイドについて

黄山を回ったのですが、

 

その際にガイドがいっていたことを

日本語に翻訳して

この記事に盛り込んでいます。

 

なので、日本語の記事でこの情報が

書いてある記事は他にあまりないと思います。

 

実際に黄山にいっても、

ガイドの言葉がわからなくても、

この記事を読めばだいたい把握できると思いますよ。

 

 

では、早速紹介していきましょう。

 

黄山は珍しい複合遺産

 

この山、実は複合遺産として

世界遺産に登録されています。

 

複合遺産とは、自然遺産と文化遺産

両方の側面を持っていると言うことです。

 

自然遺産の側面から言うと、

 

太古に地盤が隆起してできた

地質的な価値が挙げられます。

 

黄山

 

このように、

長年の雨風によって、

岩が剣状に侵食されています。

 

以前紹介した西逓の石林は、

石灰岩が化学的反応で溶けていって

できたものですが、

 

黄山の岩は、花崗岩なので、

物理的に侵食されています。

 

西逓の石林についての記事は、以下から見れます。

 

 

さらに、黄山には様々な動植物が生息していて、

生物学的にも非常に貴重な山となっております。

 

運がいいと、サルやコウノトリなどを目撃できるらしいです。

 

僕は目撃ができませんでしたが…。

 

植物のなかで一番有名なのは、

何と言っても、松ですね。

 

侵食により形成された岩のいたるところに

松が生えている光景は、

黄山ならではであり、圧倒されます。

 

黄山の景色は、

奇松、怪石、雲海、温泉 の四つが有名で、

黄山四絶

と呼ばれています。

 

そして、文化遺産の側面としては、

昔から道教や仏教の聖地として

崇められていたということがあります。

 

そのため、昔から

詩人や画家に描かれ、

様々な作品が生まれています。

 

そして、実は複合遺産は、

世界遺産の中でもとても少ないです。

 

事実、日本には複合遺産は一つもありませんよ。

 

黄山の諸スポットの紹介

黄山は大変広く、

その分スポットがたくさんあります。

 

黄山の最高峰は約1800mと

そこまで高いわけではありませんが、

 

横に何十もの峰が連なっているため、

大変広い範囲にわたるのです。

 

夢筆生花

夢筆生花

夢筆生花とは、

黄山の中でも特に有名なスポットで、

怪石と奇松のコラボレーションです。

 

この写真の真ん中にある、筆の形をした石

がわかるでしょうか。

 

そして、その先にはなんと松が生えています。

 

このように、黄山では

変な形をした石や松に

その形から名前をつけることが多いです。

 

そして、この夢筆生花の左を見ると、

このような石があります。

 

これは、まるで筆置きのようです。

とガイドさんがいっていました。

 

確かに、そう見えなくもない。

 

飛来石

これも、黄山屈指の名勝です。

それがこちらです。

 

飛来石

 

遠くに見える山の上に、

なぜか乗っている石…。

 

本当に、どうやって乗ったのでしょう。笑

 

その疑問を多くの人が持ったため、

この石はどこかから飛んできたのではないか

と言うことで

飛来石

と名付けられました。

 

この飛来石は、遠くから見ると小さく見えますが、

実は12mもあるらしいです。

 

飛来石はどのようにしてできたのか。

大変面白いです。

 

玉璽石

 

玉璽石も、どうやって作られたか

謎な石です。

 

玉璽石

 

真ん中の峰のてっぺんにある石が、

玉璽石です。

 

玉璽とは、

王様が持っている印鑑のことです。

https://hobby.dengeki.com/news/729865/

 

イメージはこれ。

 

確かに、似ています。

 

黄山の上のホテル

一見なんてことはない、

洒落たホテルだと思いますが、

 

実はこのホテル、

黄山の上にあるのです。

 

黄山はそこに登るだけでも

ロープウェイを使わなければいけないくらいに

険しいです。

ロープウェイ

ロープウェイはこんな感じ。

 

なのに、その上にホテルがある。

 

そして、ガイドさんが言うことには、

このホテルは一泊

 

8888元 (約13万円)

 

だそうです!

 

高すぎる。笑

 

野外ホテル

そんな豪華なホテルがある一方、

こんな宿もありました。

 

 

この、白いテントみたいなのが、

ホテルです。笑

 

ちょい豪華版のテントくらいにしか

思えません…!

 

しかも、壁が透明なので、

観光客から丸見え。

 

こんなところ誰が泊まるんでしょうか。

 

ちなみにガイドさんに聞いたところ、

このホテルは一泊約800元 (12000円)

だそうです。

 

いや、これにしては高すぎるよ。笑

 

切り通し

黄山の道は、とても険しいです。

普通の山登りでは経験しないような

ところを通ります。

 

その中でも、面白いのがこの切り通しです。

 

黄山が隆起されてできた時、

その時の衝撃で、

岩に多くの裂け目ができました。

 

その裂け目が侵食によりだんだん大きくなり、

この切り通しができたそうです。

 

空中通路

黄山の醍醐味は、何と言ってもこれですね。

 

山々が険しいので、

観光用の通路を作るには、

岩の横に通路をつけるしかなかったのです。

 

結果として、こうなりました。

 

 

怖えええ!!

 

しかも、最高で斜面は75度らしいです!

75度って階段というよりかは、

もう絶壁。笑

 

最初これを見たときは、

めちゃくちゃ怖かったですけど、

黄山の道はほとんどがこれです。笑

 

なので、進んでいくうちに慣れていきます。

 

しかも、手すりの他にだいたい縄がついていて、

両手ともつかまることができるので、

そこまで危険ではありません。

 

黄山の一番のポイントは、

 

このような道が5時間以上続きます。

 

これが、きつい原因でしょう。

 

男子はだいたい大丈夫でしたが、

女子は運動とかしていないと

きついイメージです。

 

しかも、黄山の景勝地を見るためには、

この道以外にありません。

 

黄山にいくときには、

このような険しい山道を

5時間以上歩く覚悟をしてから、

いくといいかもしれないですね。

 

黄山登山の大まかなスケジュール

黄山は、登るのに最低5時間以上かかる上に、

帰りのロープウェイは17:30までしかやっていません。

 

なので、休憩や食事を考えると、

午前中には黄山についている必要があります。

 

実際、僕も8時台に黄山麓のホテルを出発しましたが、

登った時のガイドは、

これが最後のガイドと言っていました。

 

みんなは朝6時とかに黄山に向かっているようです。

 

黄山の麓につくと、

まずはバスに乗ります。

 

ロープウェイ乗り場までは、

この公認のバスでしかいけないようです。

 

そして、ロープウェイに乗って、

黄山の上までいきます。

ロープウェイ

 

え、上まで行っちゃうの?

と思ったかもしれませんが、

そうなんです。

 

黄山はいわゆる登山ではなく、

 

道中はかなり下りが多いです。

 

もちろん上りもありますが、

起伏がすごいイメージですね。

 

先ほどの空中通路をひたすら降っていきます。

 

すると、数時間後にケーブルカー乗り場につきます。

 

これで、また登っていきます。

 

ケーブルカーは、数時間かけて下った高度を、

 

たった五分で登っていきます。

 

しかも、運賃も100元 (1500円)

と馬鹿高い。

 

ケーブルカーを上り終えると、

また下りのロープウェイに向けて

数時間歩いていきます。

 

ケーブルカー後の方が

道としては全然楽です。

 

しかし、足腰が強くない人は、

ここで音をあげます。

 

すると、待ってましたと言わんばかりに、

こいつらが現れます。笑

おばちゃんが屈強な男たちに

担がれています。(前にもう一人います)

 

このサービス、聞いてみたら

500mにつき、100元(1500円)

つまり、普通に利用すると

何万円もかかります。笑

 

ですが、使っている人は

少なくなかったですね。

 

また、余談ですが、

 

きつすぎて、

泣きながら降りている女の子もいました。

 

彼氏が先に下っていて、

下からニヤニヤ見守っています。

 

まじでドS。笑

 

彼女が降り終わってから、

 

彼氏が泣いている彼女に向かって

「どうかした?」

といたずらっぽく聞き、

 

その後に抱き寄せていて、

なんていい感じにハッピーエンドになっていました。

 

…よかった。笑

 

まあ、そのくらい黄山は険しいってことです。

 

 

今回の記事をまとめると、

 

  • 黄山は、複合遺産

  • 様々な景勝地がある

  • 道中はめちゃめちゃ険しいし、長い

  • でも、見る価値は本当にある

 

となります。

 

まじでめちゃめちゃ綺麗なので、

もし中国に旅行の予定のある方は、

候補として考えてみてもいいかもしれないですね。

 

 

また、日本の世界遺産である

知床

のレビューもありますので、

日本の誇る世界遺産もみていってくださいね。

 

 

 


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