イギリス英語が聞きとれない5つの原因と、イギリス英語の勉強法まとめ

こんにちは、東大生英語教師のジャックです。

今日は、

イギリス英語が聞き取れない本当の原因

イギリス英語が聞き取れるようになる勉強法

を紹介していきます。

 

最近はTOEICにリスニングでも
イギリス英語が出てくることが多く、

イギリス英語が聞き取れないせいで
点数が伸び悩んでいる人も多いはず。

 

やはり我々が慣れているアメリカ英語とは印象が違く、
苦手に感じてしまいますよね。

 

 

なので、TOEIC900点、英語教師を5年間やっている僕が
イギリス英語が聞き取れない原因を解説していきます。

 

もちろん、記事の最後では、
イギリス英語が聞き取れるようになるための
具体的に練習方法も紹介していくので、
ぜひ記事の最後までご覧ください。

 

それでは、スタート!

 

イギリス英語が聞き取れない5つの原因

僕が今までの経験と、リサーチの結果、

イギリス英語が聞き取れないのには主に5つの原因があることがわかりました。

 

なので、一つずつ紹介していきます。

あなたも最低一つは当てはまっていると思いますよ。

 

原因1:アメリカ英語との母音の違いを理解してない

イギリス英語が苦手な理由は、
アメリカ英語に慣れ切ってしまっていることが大きいです。

 

そのなかでも、

母音の違い

が絶対におさえておかなくてはなりません。

 

なぜなら、子音より母音の方が使われることが圧倒的に多いからです。

 

 

「じゃあ、イギリス英語の母音はアメリカ英語とどう違うの?」

ということなんですが、
イギリス英語にはある特徴があります。

 

それは、

イギリス英語は口の動きが少ないということです。

 

基本的にイギリス英語って、めんどくさがりなんですよ。

口の動きを最小限にして発音します。

 

口の動きを少なくする、という原則を理解していれば、
このあと話す法則がかなり見えてくると思います。

 

 

たとえば、”ea”や”ai”などの長母音。

イギリスは英語はめんどくさがりなので、
長母音もかなり短く発音します。

 

たとえば、”mean”。

アメリカ英語なら、
「ミーーン」と発音します。

 

でもイギリス英語なら
「ミン」
です。

 

これをわかっていないと、
“mean”を、

「え?いまのは”min”っていったのかな?
それとも実はtがあって、”mint”だったのかな?」

ってわからなくなってしまうんです。

 

だからまずは、イギリス英語は長母音が短い、
ということを覚えておきましょう。

 

 

他にも例をあげると、

 

train

アメリカ→「トレイン」

イギリス→「トレィン」

 

main

アメリカ→「メイン」

イギリス→「メィン」

 

moon

アメリカ→「ムーーン」

イギリス→「ムン」

ってかんじに、短くなります。

 

原因2:アメリカ英語との子音の違いを理解してない

母音よりは出現頻度が少ないのですが、
子音にも違いがあるので、マスターしておく必要があります。

 

具体的には、2つ覚えておけばいいと思います。

 

 

まず一つ目は、Rの巻き舌がないということです。

 

アメリカ英語では、たとえば
“water”なら、最後の”R”をかなり誇張して舌を巻きます。

 

でも、イギリスだと、Rは舌を巻かないことが多いです。

では、どう発音するかというと、
ただの伸ばす棒「ー」になります。

 

カタカナて書くと、まさに
「ウォーター」
という発音になって、”R”の発音が消えるんです。

 

こちらも、イギリス英語の「できるだけ口の動きを少なくする」
ことから巻き舌が消える、と考えてください。

 

 

 

そして、子音の違いの二つ目の違いですが、
それはアメリカ英語と違って「フラップT」がないことです。

 

フラップTとは、

フラップT

子音に挟まれたTの音が、”L”や”D”のような音になること

です。

 

例えば、アメリカでは、”water”を
「ウォーラー」
のように発音します。

 

でも、イギリス英語ではフラップTは起こらず、
「ウォーター」
です。

 

 

なので、アメリカのフラップTに慣れすぎていると
イギリス英語で違和感を感じることがあります。

 

原因3:イギリスの地方の訛り

イギリス英語が聞き取れない3つ目の原因は、

そもそも標準的なイギリス英語ではない

ことです。

 

個人的には、これが一番多い原因なのかな、と思います。笑

 

 

イギリスって、ロンドン以外の地方にいくと、
かなり訛りが強かったりするんですよね。

 

で、地方の訛りって、アメリカ人でも聞き取れないほど
強いクセがあったりするんです。

 

 

日本でもそうですよね。

標準語と関西弁では、イントネーションからなにから
かなり違うと思います

 

標準語の日本語を学習した外国人が、
いきなり関西弁を聞いたら聞き取れないのはカンタンに想像できると思います。

 

 

それと同じ。

イギリス英語にも、クイーンズイングリッシュと呼ばれる標準語以外にも、
方言がたくさんあるのです。

 

たとえば、以前の記事で、
マンチェスターの英語を紹介してます。

マンチェスターの英語の訛りはひどい!?発音やスラングの特徴を徹底解説

2020年9月14日

 

この記事を見れば、いかにイギリスの地方の訛りが強いかがわかると思います。

 

イギリスの方言はアメリカ人でも聞き取れないことがあるみたいなので、
こればっかりは自分の問題じゃない、と割り切るしかないですね。笑

 

原因4:そもそもの単語が違っている

今まではアメリカ英語とイギリス英語の発音の違いを見てきましたか、
そもそもの単語が違うことがあります。

 

たとえば、エレベーターのことを

アメリカでは、”elevator”と言いますが、
イギリスでは、”lift”です。

 

そんなに数があるわけではないのですが、
これを知らなければ、出てきたときにそもそも聞き取れないです。

 

アメリカ英語とイギリス英語で単語が違うパターンをいくつかまとめておくと、

単語 アメリカ イギリス
fall autumn
映画 movie film
エレベーター elevator lift
ガソリンスタンド gas station petrol station
消しゴム eraser rubber
ゴミ trash(garbage) rubbish
アパート apartment flat
地下鉄 subway tube
 

 

などがあります。

 

原因5:イギリス英語以外の原因

僕が今まで英語を教えてきて、
あるあるのパターンが、

そもそもイギリス英語のせいではない

ことです。

 

今まで話したようなイギリス英語とアメリカ英語の違いではなくて、
速さだったり、単語不足のせいで聞き取れてないパターン。

 

つまり、
「それ、アメリカ英語だとしても聞き取れてないよ」
っていうことです。

 

 

この現象がおこってしまう理由は明白で、
僕らはふだんアメリカ英語の教材でリスニングを勉強しているから。

 

教材のリスニングって、ゆっくりで発音もしっかりしている場合が多いんです。

 

 

つまり、

アメリカ英語→教材のゆっくりではっきりした音声

イギリス→実際の会話やインタビュー動画、YouTubeなど

が多いっていうこと。

 

前者が聞き取れて、後者が聞き取れないのって、
アメリカ英語とイギリス英語の違いじゃなくて、
教材の英語か、実際の英語か、ですよね。

 

 

逆にしてしまえば、

教材のゆっくりなイギリス英語なら聞き取れて、
実際のアメリカ人の会話は聞き取れない

ってことにもなるんです。

 

 

だから、イギリス英語が聞き取れない!と思ったら、
まずは

「本当にイギリス英語のせいなのか?」

ってことも確認しておきましょう。

 

 

イギリス英語のリスニング勉強法

ここまでイギリス英語とアメリカ英語の違いを紹介してきましたが、

イギリス英語が聞き取れるになるためには、
どういったリスニング練習すればいいのか?

を最後に紹介します。

 

イギリス英語のリスニング練習法

イギリス英語のリスニングを練習するなかで一番大事なことは、
今日紹介したような

イギリス英語の法則を意識しながらイギリス英語を聞く

ことです。

 

  • 長母音が短い
  • Rが発音しない
  • フラップTがない
  • 単語が違う

などを意識してイギリス英語を聞いてみましょう。

 

法則を意識しながらイギリス英語を聞いてみれば、

「あ!たしかに!これってこう聞こえるんだ!」

って頭のなかでつながります。

 

「たしかに、moonは『ムン』になってる!」
とか。

 

こうして頭の中の知識と実際の感覚がつながった時に、
リスニング力があがるんです。

 

イギリス英語のおすすめの教材

「じゃあ、イギリス英語の教材はなにがいいのか?」

ということですが、僕は基本的にお金をかけて参考書を買わなくてもいいと思っています。

 

なぜなら、ネット上に良質なイギリス英語の音源がたくさんあるから。

 

今回は、そのうち2つを紹介します。

 

BBC 6 minute English

一つ目は、BBC 6 minute English

 

BBCとはイギリスの超有名なメディアで、
日本で言うと、NHKに当たるイメージ。

 

 

そんなBBCの英語学習者用のラジオが、BBC 6 minute Englishです。

 

このラジオは、イギリスのメディアなので、
キャストはもちろんイギリス人。

イギリス英語の練習になります。

 

というか、イギリス英語とかそもそも関係なく、
英語学習にはマジでおすすめのラジオです。

 

僕がTOEICで900点をとったときも、
リスニング力のほとんどはこのラジオでつけたといっても過言じゃありません。

 

こちらからBBC  6 minite Englishにアクセスできます。

 

 

しかし、BBC  6 minite Englishは一つ弱点があって、
それは標準的なイギリス英語しか聞けない、ということです。

 

今回の記事で紹介したように、
イギリス英語が決してクイーズイングリッシュだけではありません。

 

イギリス人YouTuber

 

クイーズイングリッシュ以外の
もっとバリエーションのあるイギリス英語を練習したい、というときは、

イギリス人のYouTuber

の動画を見るのがいいと思います。

 

YouTubeなら、かなり早口だし、素のイギリス英語を聞くことができます。

 

イギリス人YouTuberha探せばたくさんいますよ。

 

 

そのなかでも、僕がお勧めするのは、

マークロッキー

というYouTuber。

 

彼はイギリス出身のYouTuberですが、日本で活躍してます。

日本の観光地やレストランをレビューする系の動画が多いですね。

 

たとえば、こんなかんじで外国人から見たサイゼリアのレビューなどやってます。

 

 

詳しくは、こちらの記事でまとめています。

どんな英語の教材よりも勉強になる!超オススメの外国人youtuber5人

2019年12月17日

 

そもそも面白いし、かなりイギリス英語のリスニングにもなりますよ。

 

まとめ:結局は慣れの問題

イギリス英語は難しい、と言う人も多いですが、
結局は慣れの問題です。

 

僕に言わせれば、

  • フラップTがない
  • Rの巻き舌がない

などのイギリス英語の特徴って、
日本人にとってはむしろ聞き取りやすいんじゃないかな、と。

 

 

結局、日本人が
「イギリス英語が聞き取れない!」
と悩むのは、アメリカに慣れきってしまっているからです。

 

なので、今日紹介したイギリス英語の法則を理解した上で、
今日紹介したイギリス英語の教材でたくさんリスニングをすれば、
いやでもイギリス英語が聞き取れるようになると思います。

 

具体的なリスニングの勉強法はこちらの動画でしゃべってますので、
この記事をここまで見た方は、
ぜひあわせて見ておくといいと思いますよ。

 

 

 

それでは!

 


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